ブロックチェーンで忘れない

2022.2.1

ブロックチェーンで忘れない

今回は、

なかなか馴染めない「ブロックチェーン」にこんな可能性があるとしたら、もっと世間に受け入れられるのでは?

と思いながら書きます(笑)



さて、まずは「ブロックチェーン」とは?


▶︎暗号技術を使ったレコードの増大するリスト。


「2つの当事者間の取引を効率的かつ検証可能で恒久的な方法で記録することができるオープンな分散型台帳」である。


記録されたデータは、後続のすべてのブロックを変更しない限り、遡及的に変更することはできないため、変更不可能ではないが、設計上「安全である」と考えらている。


2008年にサトシ・ナカモトという名前を使った人物が、暗号通貨ビットコインの公開取引台帳としての役割を果たすために発明。サトシ・ナカモトの正体は現在まで不明のまま。



ブロックチェーンは暗号通貨以外の分野でも広く利用されつつある。



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋、編集。


要するに、


失われる可能性が低く信用性の高いデータ群。

ここまで便利なシステムがなかなか浸透しないのは、「ブロックチェーン」と聞くとまずビットコイン(仮想通貨)を連想して、ついつい「胡散臭い」と思ってしまうからではないでしょうか?

運用コストがかかるというデメリットはありつつも、世の中には「忘れてはいけないもの」がたくさんあると思うのです。




記憶。


世の中には加害者と、その被害者がいます。

事件や事故という「事実」が起こった時に、話し合いや裁判で白黒がつきます。
それが納得がいかなかったとしても、ある程度の『ライン』が引かれます。


「そんな後ろ向きな事実にいつまでも執着せず前向きに生きよう。」

加害者も被害者も、幸せを求めて前を向きます。


しかし問題は、
しっかり引いたはずの『ライン』が時間とともに薄くなっていくこと。


こうだったかな?と、どんどん曖昧な線になっていく。


被害者は『記憶を冷凍保存する』と言いますが、加害者はしっかり線引きしただけで『あれはもう許された』と勘違いしてしまう。。

この【温度差】が何よりも厄介なのだと思います。


加害者も人間。
「忘れてはいけないもの」でも忘れてしまう。。

物事には経緯があり、すべてつながっています。

こういった線引きをブロックチェーンで記憶してはどうだろうか?




信用。


最近「日本」に対して思うことがあります。


男尊女卑などの古い考えを持っていた過去。
戦争によって、他国を侵略した歴史。
地震や原発事故などが発生し、傷ついた国土。
大手メーカーのデータ改竄や証明の偽装。


こういった過去を忘れてはいないだろうか?

過去の歴史や汚点を、遡及的に変更してはいないだろうか?


「加害者と被害者の線引き」とは別の次元で、

信用を失った人と、それを回復したいと願う人が存在していて、ここにも【温度差】が発生します。


それは「信用を失ったが回復した」と考えるまでの時間や行動に、かなりの個人差があるからだと思います。


毎日謝らなければ気が済まない人もいれば、1回の土下座で解決したと思う人もいる。
言葉で謝ることよりも行動が大切と、謝らない人もいる(笑)


こんな個人差や文化の違いの問題と同居して、「自分が信用を失ったことを忘れてしまう問題」が発生します。


例えて言うなら、、
遅刻してきた社員が、昼休み頃には大声で笑ってるとか?
この温度差に人は激怒し、忘れてしまっている本人はさらにパニック。


「反省中」や「信用回復中」などのステータスを、本人が忘れないようにブロックチェーンで公開表示させたり、アラームを鳴らしてみてはどうだろうか?

 


諸悪の根源は、
「自分を守るために自分までも騙してしまう人間の性質」と聞きます。


きっちり引いたはずの線を自分の良いように書き換えたり、信用回復スピードを自分の都合で調整してしまう人間の本能。


そんな人類最大のテーマ【自己欺瞞の問題】を解決できるのは『ブロックチェーン』だけなのかもしれません。