ブロック機能の本質

2023.7.1

ブロック機能の本質

今日は皆さんに誤解されがちな『ブロック』の本質に迫りたい。


そう。


SNSやメッセージアプリの機能で、「見て欲しくないユーザー」をブロック(遮断)してしまうアレのことです。


『ブロック』と聞くと嫌な、とてもマイナスなイメージを持ってしまいますが、実はそんなネガティブな機能(システム)ではないことをご説明します。


◆ブロックとは


そもそも『ブロック』という言葉が使われ始めたのは、Web2.0が始まった頃。
mixiやFacebook、アメブロといったSNSの黎明期。


つながりが加速して昔のパートナーの名前が表示されたり、電話帳を読み込んで取引先の誰かと勝手につながってしまったり。。


そんな緊急事態を回避する為になくてはならない機能。


今やオンライン状態までも告知してしまうSNSの付き合いを、強制的に断ち切る際にも行使する『ブロック』は、とてもイメージが悪く、闇も深い。

システム上、「悪意のある、望まないユーザーを遮断・阻止するためのブロッキング機能」であったとしても、ブロックされた方の精神的なダメージは相当なもの。

「ブロックされた」は「絶交された」と同じぐらいの破壊力がある。

昨今の複雑な人間関係を慎重に調整するための『ブロック』は、SNSやメッセージアプリで最も重要な保険機能でもあるが故、呼称もわかりやすく統一されています。

これがことさらに、『ブロック』の地位を揺るぎないものにしているのだ。


◆それぞれのブロック


では皆さんはこの『ブロック』をどんな時に使いますか?


例えばどうでしょう、

・付き合ってた人と別れたら
・会社の人を見つけたら
・友達と絶交したら
・変なコメントをしてきたら
・気に食わない投稿をしていたら
・同級生は全員
・タバコ吸ってる人全員
・20歳以下は全員
・海外からのアクセスは全員


そもそもブロックって何人までできるか知っていますか?

人によってブロックリストって全く違うのです。

それをすべて同じく『ブロック』と呼んでいることにも問題(闇)があります。


◆マスキング(隠す)

データベースの世界に『マスク』という言葉があります。

これは大量のデータが存在している場合、その中の無関係なデータはマスキングする(隠す)、という時に使用します。



例えば、飲食店で )

冬の間は冷やし中華は出さないので、商品「冷やし中華」はマスクしておく。

 

例えば、運送業で )

発送地は近くであるはずなので、リストから大阪府以外の住所はマスクしておく。



要するに、


選択肢が多すぎると探すのに時間がかかるので、不必要な選択肢は隠しておく。


(無駄なマスタデータはマスクしておく、みたいな言い方をします。)


特定のデータ(「冷やし中華」・「大阪府以外の住所」)に印を付けて画面に表示させない。

 

そうなんです。

これがブロック機能の仕組みです。


つまり『マスク(ブロック)』とは、

選択肢を減らして作業効率を上げる為の、とても前向きなシステムなんです。


◆ブロックの仕方

ここで効率の良いマスク(ブロック)の仕方をご説明致します。



まず第一に。

皆さんは何の為にSNSをしていますか??

・集客、ブランディング
・出会い、コミュニケーション
・コミュニティの情報共有
・記録、思い出
・承認欲求
・情報収集
・目の保養
・暇つぶし
・なんとなく

などなど。


これもまた人それぞれであり、アカウントごとに目的が違うと言っても良いと思います。

そしてこの目的はブレてはいけません。

その上で、目的達成に関係のないアカウントをすべてマスク(ブロック)します。


例えば、
『フォロワーの獲得』が目的なのであれば、フォロワー1万人、フォロイー0人みたいな芸能人アカウントはマスク(ブロック)します。


ここ。難しいですよね??

『承認欲求』が目的であれば「芸能人とつながりたい気持ち」が邪魔をするはずです。

でもそれは別のアカウントでしてください。


いいねやフォローを迷うようであれば、この設定をしっかりと決めてください。



Q:

え、ちょっと待ってよ。。
そんなのブロックリストだらけにならない??


A:

その通りです。
最近はビジネスアカウントも多く、90%近くブロックすることになります。

(ブロックに件数制限はありません。)




念のために確認ですが、

これはSNSを集客やブランディングなどの【マッチングシステム】として考えた場合です。


目的達成の為に、コンバージョン(確率)を上げていくには、分母と分子があるうちの、分母自体を少なくする必要がある。

ということなんです。

分母を減らさずに該当する【分子】を探すことは、広大な海や砂漠で【探し物】を見つけるようなものです。


(分母=全人類80億×アカウント数)



仏教の世界に『戒律』という言葉があります。

その『戒』とは、修行者が自発的に規律を守ろうとする心のはたらきを指します。

・目的達成に関係のないアカウントをすべてマスク(ブロック)

・いいねやフォローを迷うようであれば、設定をしっかりと決める

これらの工程にはそういったメンタルを強くするメリットもあるかもしれません。

===

そして、
今の段階で「そんな大変な作業はしたくない」と思ったあなた。


それはSNSの意義を見失っているのかもしれません。

情報収集や、目の保養であればGoogle検索でできます。
コミュニティの情報共有などは専用のアプリがあります。


それこそ、ブロックしなければならないほどセキュリティが脆弱な現代では、目的を達成するどころか、リスクの方が大きいのです。。


脅しではなく、『アカウント乗っ取り』は他人ごとではありません。

アカウントは放置せず、Passも定期的に変えましょう。




◆簡単・裏技

ここでさらに効率良くマスク(ブロック)できる裏技をご紹介します。

「そんな大変な作業はしたくない」と思ったあなたも、楽しくできるかもしれません♬



★簡単・裏技「範囲を絞る」★


広大な海や砂漠で探し物をするのは大変ですから、まずは狭いプールや砂場で探し物をしてみましょう。

1 )ハッシュタグ検索で「100件〜1000件」ぐらいのタグを選んで表示します。

2 )1つ1つアカウントを開いて「いいね」するか「ブロック」します。


3 )100人ほど作業を完了すると、10%ぐらい「いいね」が返ってきます。
  (この時に、フォローするか、ブロックするか迷わず決めてください。)


4 )後日、同じハッシュタグを再度検索します。
  「100件〜1000件」が「100件」ぐらいに減ってるはずです。


5 )そのうち、新しい日付の投稿だけをチェックします。
  

これを繰り返します。


その特定のタグに関しては目的に沿うアカウントだけが表示されているはず。


そのアカウントにフォローされるかどうかは別の問題ですが、少なくとも自分が全く興味のない投稿の出現頻度はかなり低くなります。


例えば、、、)

【スプラトゥーン】というハッシュタグで検索すると、

A:任天堂Switchでゲームをしている人
B:スプラトゥーンの絵を描いている人
C:スプラトゥーングッズを集めている人


などが出てきます。

「A:任天堂Switchでゲームをしている人」以外は全員マスクすると決めて、一心不乱にブロックしていきます。


その結果、自分には関係のないアカウントはマスクされ、ストレスのない好きな世界が広がっていきます。

 

いかがでしょうか?

楽しくできそうですか??


ブロック(マスク)って、
めちゃくちゃ前向きで優れた機能だと思いませんか?


僕は表に出ている『フォロワー数』よりも、この『ブロックリスト』こそが"財産"だと考えています。


フォロワーが何万人といるのに「いいね」が付いてない不自然なアカウントを見ますよね。
あれに何の価値があるのでしょう?


また、フォロワーはいつ離れてもおかしくありません。


大事なのは目的意識と、"判断基準"ではないでしょうか?


もし仮にSNSのアカウントを乗っ取られても、ブレない"判断基準"は誰にも奪えません。


【養われた価値観】こそが、僕たちを幸せにしてくれると思うのです。