2018.3.9
今、自社サイトの役割が変わりつつあります。
<背景>
2017年、Googleが「キュレーションサイト」を淘汰する為に大幅なアップデートを行いました。
・SEOの効果(順位)を上げる為に無駄にテキストを詰め込んだページを大量に作成したサイトは、ユーザーが知りたい情報とかけ離れていたことから問題となったのです。
・このアップデートで、悪意のあるサイトだけを取り出す事はできず、善意であっても「無駄にテキストを詰め込んだページ」は検索結果に表示されなくなりました。
(例えば1000Pあるサイトでも、実際に検索ページに表示されるのは300Pぐらいに)
この為、多くのブログサイトがその価値を失いました。
<従来のサイト内部施策>
これまでは、例えば月間100人のユーザーがサイトを訪れたとして、
Topページ>サービス>価格>お客様の声>問い合わせ
までの閲覧行動をスムーズに促すような構造に設計して、
その数を、
Topページ(100)>サービス(80)>価格(50)>お客様の声(10)>問い合わせ(1)
いかに問い合わせ(GOAL)まで離脱せずに誘導するか、がテーマでした。
上記例の場合は、100人来て1人が問い合わせに到達したので1%となりますが、この確率を上げる事で少ないアクセスでも集客に至るというわけです。
結局のところ、サービスのページが肝になるので、この魅力をクライアントから「どうやって引き出すか」が最重要課題です。
<傾向として>
先のGoogleアップデートを除いても、
・サイト平均閲覧時間の減少
・サイト平均閲覧ページの減少
・サイトからの問い合わせ数の減少
が徐々に起こっていました。
これはすべてのwebサイトに言えます。
◆なぜか◆
ユーザーのレベルが全体的に上がっています。
・サイトを検索し、サイトを判断する速度。
・サイト内を閲覧し、読み取る速度。
・最終的にどこから問い合わせすれば賢いかの判断。
※他にも、0秒で離脱する海外スパムも増えたので平均値を下げています。
更には、スマホの「速度制限」も関係してると思われます。
つまりその、、
ユーザーはいわゆる「イラチ」なのです(笑)
<競合>
では、そのハイレベルなユーザーを作った、ユーザーの基準となっているものはなんでしょうか??
◆ポータルサイト
・HotPepper Beauty
・大手転職サイト
・ぐるなび、etc.
◆SNS
・Instagram
・Facebook
・Twitter、etc.
です。
大手ポータルサイト、有名SNSには大きな資金があります。
昨今のユーザーが求めているのは
・スマホで見やすい
・ページ遷移速度が速い
・安全、信用
・高度な検索ができる多機能性
・デザイン性に富み、オシャレ
上記の条件を満たす事。
しかも検索順位で上位に表示されていないと信用しません。
<「イラチ」なユーザーを満足させる事>
さて、、
これを一般的な会社のwebサイトに実装できるでしょうか??
SSLに対応したドメイン、維持費が高いサーバーに設置して安定した速度を保ち、スマホ閲覧時に崩れないようにレスポンシブ化されたサイト。
肝であるサービスのページは他社がやっていない新機能・新技術を実装。
(他社にないサービスを持っている会社が前提、、、)
ここに最新のデザインを加えて定期的にリニューアル、、
さて、コストはいくらになると思いますか??(笑)
最近は制作費が3ケタになる事も少なくありません。
その上、検索順位を上げるには高額なSEO費用がかかります。
そんな広告費、中小零細企業に出せるでしょうか??
<自社サイトの役割>
では自社のWEBサイトの役割はどうなっていくのでしょう??
=それはズバリ「経営分析機能」です。=
表向きは集客(GOAL)という立ち位置ではありますが、実際はポータルサイトやSNSにてユーザーはアクションを起こします。
実はその1つ手前のユーザー行動として、必ず最終的に、「どんな会社か」見に来ます。
つまり、
・各ポータルサイトの有効、無効
・各SNSの有効、無効
・繁忙期、閑散期
・前月比、前年比、傾向
などをブレずに確認する事ができます。
その他にも、
・チラシ広告等の成果
・名刺交換等による成果
などなど。
そういった流れの中心に存在し、すべてを相対的に判断できるのが自社のwebサイトです。
<ジャックスパローのコンパス>
パイレーツオブカリビアンの主人公ジャックスパロウが、【最後の海賊】になり得たのはなぜでしょう??(笑)
優れた海賊だから?
魅力があるから?
運が良かったから?
それももちろんあると思いますが、
僕は「コンパスを持っていたから」だと思います。
次の場所を導いてくれるコンパス。
・人間がブレないように常に冷静な判断を行う。
・公正な判断基準を用意する。
そんな指針があれば、どんな大航海も高いモチベーションで渡っていけると思いませんか?
以上、
自社サイトに持たせるべき役割のお話でした。
サイトはシンプルに。
判断に迷わないように。