比較の対象と定点観測

2022.4.1

比較の対象と定点観測

仕事柄、毎月集計データを眺め、比較・検証を行っています。


その際には『何と何を比較するか?』がとても重要になります。

また、その比較するタイミングも大切。

今日はそんなことを書きたいと思います。

 

まず、仕事関連の話で例えます。

A社は大阪市北区で「ラーメン屋さん」を経営しています。
このお店の売上を伸ばそうと考えたとき、

前月と当月の、

・アクセス数やコンバージョンの変化
・日本国内のインデックス数や競合の変化

等を必ず調査しますが、


この時、前年度と今年度を比較してもあまり意味がありません。

去年と今年では全く状況が違うからです。

よく「前年比と比較しろ」と言いますが、重要なのは利益率の向上であり、顧客満足度の向上です。


では、ライフスタイルの話で例えます。


Aさんは大物芸能人Xさんが大好きです。
強い憧れがあり、服装や話し方などをマネしています。

(それだけで充分に幸せと思えるかもしれませんが、、)


Aさんの成長や幸せを考えたときは、

Aさんは大物芸能人Xさんの『ルックスや芸の技術』を比較してはいけません(笑)


AさんとXさんでは全く環境が違うからです。

Xさんは仕事であり、大勢のスタッフや撮影技術で創られた人物像ですね。

Aさんには個人的な力しかなく、比較できる対象ではありません。


この点に気づかず、時間とお金を注ぎ込んでしまってはメディアの思う壺なのです(笑)


そして、それをわかっていて「Xさんは芸能人だから」という言い訳を持っていることが、成長を阻害すると思います。

 

正解と致しましては、


『自分自身の遠くない過去』と、『何か変化を加えた直近』

この2つを比較・検証することだと思います。


【問題の切り分け】と言いますが、変化を加えたことが吉か凶か、ハッキリとさせます。




よくありがちな
「やってはいけないこと」としましては、

・大昔の自分と比較する
・変化を多数加えてしまって原因が探れない
・比較するタイミングを統一していない

特にこの『比較するタイミング』は重要です。

何か成果が出たタイミングに過去を振り返りがちですが(笑)、

毎月決まった日、決まったタイミングに比較することが大切で、これを【定点観測】と呼びます。



例えば)

ダイエットのために体重をはかるタイミングを

1回目:昨日の食後
2回目:本日の食前

に行う。

これは反則ですよね?笑

なので朝イチ・就寝前など時刻を決めてしまうという事です。


また、

時刻はバラバラでも、計測環境や項目だけを固定する方法もあります。

 


いわゆるブレる人、ブレる会社はこの定点観測ができません。

ライバルが羨ましい、成功したように見せたい、思い込みたい、等々。

自分の好きなタイミングで、好きな比較対象を選んでいては大事なものは見えてこないのです。

 

はい、今回はなんだかピリっとした内容になりましたか?(笑)

4月。
世界情勢も気になりますが、気を引き締めて頑張っていきたいですね!