2023.2.1
◆今回は、
最近やたらと目にする「失われた30年」を否定しておきたい。
▶︎念のため【失われた30年】について
記述しておきます。
失われた30年とは、
ある国、あるいは地域における約30年間の経済低迷の通称を指す語である。
ここでは日本経済の「失われた30年」について扱う。
日本において、
バブル崩壊後の1990年代初頭からの「失われた20年」を経て、高度経済成長や安定成長期の頃のような経済成長率・景気拡大が起こらない場合、「失われた30年」になってしまう可能性もあるという声もあり、2016年の時点で既にそうなってしまったと述べている者もいた。
ムーディーズのエコノミスト:ファラツ・サイードは、
日本の経済低迷が続き、「アベノミクス」が日本の成長エンジンに再点火することをせず、インフレターゲットも達成する意志が無いため、賃金上昇は小幅にとどまり、日本は次の「失われた40年」に向かうと指摘した。
◆要するに
1990年代初めからこれまでの30年。
経済成長がなく、今も低迷して40年目に向かってるよ、と。
それを賢い人たちは「失われた」と表現するらしい。
僕が問題視しているのは、この日本語がめちゃくちゃネガティブってこと。
なんで「失われた=消失した」みたいな、全否定する必要あるの?笑
だから今回、【それ】を完全に否定したい。
◆失われていない30年
以前、
私たちが受けてきた教育は正しかったのか?
https://grobaldeal.com/archives/2658
に書かせて頂いた通り、
『第三次ベビーブーム』が起こるべきだった時代には本当に色んなことがあったのです。
・バブル崩壊
・阪神・淡路大震災
・就職氷河期
その結果、
・リスクヘッジの強化(担保の取り方)
・耐震構造技術、防災技術
・個人スキルの多角化、起業家の増加
等々、様々な進歩がありました。
それらプラスの功績をわかりやすく計測する方法がないだけなんです。
表に出てしまっているのは、
・晩婚、未婚による少子化のマイナス数値。
・高齢化による経済成長を否定する数値。
こういった数値には、
・専業主婦が掃除、洗濯、料理をした数値。
・ヤングケアラーが介護に費やした時間や功績。
・ボランティア団体の奉仕活動。
などは含まれていません。
あるいは、
ここ数年で大きく変化した『女性の生き方』や、
それに伴って変化した『男性の生き方』も数値には表れていません。
今後はそういった数値もすべて加味して論じて頂きたい。
◆人間では気づくことができない数値【1】
少し違う話をします。
2022年のサッカーW杯のVAR判定(三笘選手)と言えば、ほとんどの方におわかり頂けると思いますが、最近のスポーツ判定機能の向上は素晴らしいですよね。
費用がかかったとしても今後どんどんそうなっていくでしょう。
理由は正確に判定しないとすぐケンカになるからです。
では、最近のオンラインゲームをご存知でしょうか?
スポーツ判定技術の比ではありません。
誤審なんて事はあり得ませんし、問題があればすぐにアップデートされます。
それは表に出ている『わかりやすい数値』だけで判断するのではなく、『人間では気づくことができない数値』をふまえて改善されています。
AIの技術も進歩していくわけですから、
もっと大きな視点で『そういった数値』を参考に論じて頂きたい。
◆人間では気づくことができない数値【2】
次は技術の問題ではなく、倫理的な話です。
ここ30年で”どこでもドア”は実現できていないものの、人間が想像したものは世界中で実験され、現実となっていきました。
その中には『技術的に可能でも倫理的に禁止』されていることが多々あります。
例えばの一つとして、
”クローン人間”は、
人格権の侵害につながる可能性があり、倫理・哲学・宗教・文化・法律等の人文社会的観点から
禁止すべきもの。とされています。
ここの線引きや解釈は難しく、時代や国によって変化すると思われます。
そして人間は可能性に挑戦してしまう生き物だと思うのです。
(クローン人間が成功しているかどうかはわかりませんが。。)
そんな【禁忌】はたくさんあります。
しかしそのタブーを公表する人は少ないでしょう。
そんな隠れた数値が、日本にないとは言い切れない。
またそれを合法的に、公表するべく、コツコツと努力している可能性も否定できるわけがない。
◆失われていない40年
さぁ、
1990年代初めから2030年までの40年。
コロナもあって戦争もあって、
それでも全力で前に進み続ける日本人。
それを「失われた40年」って。
失礼すぎませんか???
経済学的にOKでも、否定させて頂きます。
もっとマシな表現方法ないのかな?って。
それを鵜呑みにするのはどうなのかな?って。
たくさんの失敗と失態と、
人から見て笑われるぐらい地道で遅い前進でも、
少しでもプラスに働いて未来に活かされれば良いと思います。
決して失ったわけではない。