EdTech(×教育)について

2020.8.29

EdTech(×教育)について

■X-Tech(クロステック)


最近「〜テック」と呼ばれる、新しい技術を耳にすることが増えました。

これは既存の業界のビジネスに「先進的なテクノロジー」を結びつけて生まれた新たな製品やサービス・取り組みで、【X-Tech(クロステック)】と呼ばれています。


ここでいう「先進的なテクノロジー」とは、
AI・ビッグデータ・IoT・クワウド・VRなど、ここ数年間、IT業界で力を入れてきた技術。


それを様々な業界に普及させていった結果、ということでしょう。


キャッシュレスなどで飛躍的に伸びたFinTech(金融)を筆頭に、EdTech(教育)、AgriTech(農業)、LegalTech(法律)、AdTech(広告)など、ありとあらゆる業界にその可能性があります。


今回はその中でも、コロナ禍において最も興味深い「EdTech(教育)」をご紹介したいと思います。



■EdTech(エドテック)とは

教育(Education)× テクノロジー(Technology)を組み合わせた造語。
教育領域に「先進的なテクノロジー」を結びつけて生まれた新たな製品やサービス・取り組みの総称。


特に、下記の技術が注目されているようです。


・オンライン学習
・VR(疑似体験学習)
・アダプティブ・ラーニング(ビッグデータ)
・学習管理(プラットフォーム)


難しい話はナシにして、少しだけ詳しく書きます。
(ご興味がある方は検索してみてください☆)



◯オンライン学習


これはコロナ禍で更に注目されたので、だいたいご想像の通りです。


インターネット環境があれば場所や時間を問わないので、教育格差の是正や生涯学習の推進など、学びの可能性を大きく広げています。


今や1人1台の端末(PC・スマホ・タブレット)があるので、子ども達だけではなく大人も自由に新たな知識を得ることができます。


YouTubeでも充分に学習できますが、おもしろいサービスがありますので下記にふれておきます。


◆MOOC(ムーク)

2012年にアメリカから始まったサービスで一流大学の講義を無料で受講可。
一定の水準に達すれば修了証をもらえます。


・JMOOC
(日本オープンオンライン教育推進協議会)
https://www.jmooc.jp/




◯VR(疑似体験学習)

仮想空間の中でまるで現実のような疑似体験ができるVR技術を使って、現実世界では再現しづらい体験を繰り返し体験することが可能。


それを「人材育成」や「学校教育」に応用しているようです。


▶︎人材育成

・建築現場などにおける危険講習

・災害や火事などを事前体験

・医療や溶接など経験をVRで実施
・360°映像で立体的な説明、教育
・クレームの事前体験



▶︎学校教育


・歴史的建造物などへのバーチャルトリップ
・通常は見ることのできないような人体の構造など
・月面着陸などの非日常な体験学習
・疑似観衆の前で行う発表・プレゼン練習
・学生の職業訓練や仕事の事前体験


なるほど、
VRで事前体験を繰り返し行えば、全くの未経験者との差が大きく出ますね。




◯アダプティブ・ラーニング(教育ビッグデータ)


学習者一人ひとりに最適化されたレベル・内容・進度での学習。


要するに膨大なデータを保存できるようになったことで、過去の回答や学習履歴から思考パターンや弱点を分析、個々に合った学習が可能に。

個人のデータだけではなく、全体のデータからも傾向分析、可視化できます。


これまでそれらを把握していたのは、ザックリと担任の先生だけだったのでは?
産休とか病気で担任の先生が変わってしまった経験ありますよね?


学校だけではなく、企業での活用も期待されています。
例え上司がコロコロ変わっても混乱することがなくなりそうですね。




◯学習管理(プラットフォーム)


LMS(Learning Management System)と呼ばれる学習管理システム。

ネット上で教材を配信・回収したり、学習者が学習した履歴を管理したりするためのプラットフォームです。

つまり、受講者と教員・管理者を結ぶ場所。

これってもはや「学校」のことですよね。


グループLINEやSNSでできることは限られています。
LMSのようなシステムの向上が、そのまま業界の成長につながると思います。

これまでは学校単位でノウハウが異なりましたが、淘汰され洗練されたシステムが同じであれば「同等の教育を受けられる」、「通学さえも必要がない時代」になるかもしれませんね。




ちなみに「データを一元管理する」という概念はシステム業界では当たり前のことです(笑)


服を収納するのにいくつも洋服ダンスがあれば「毎回最適な服を探そう」という気も失せます。


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何着でも収納できる1つの洋服ダンスに、

色・大きさ・素材・新旧・お気に入りetc.で区別する棚が付いていて、

音声認識やAIで瞬時に並び替えてくれる機能があれば、

毎日の天候に合わせた服選びも楽しくなるでしょう☆

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この「ストレスを楽しみに変える力」が業界を発展させます。



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今回はこういった「技術的に可能なのになんでまだないの?!」という【X-Tech(クロステック)】の可能性のお話と、


EdTechという教育業界の進歩がもたらした「幼稚園からやりなおしたい方」への朗報でした(笑)


●ブログ:幼稚園からやりなお「す」

https://grobaldeal.com/archives/2160



尚、僕はX-Tech(クロステック)に加えて、【ゲーム業界】の技術を応用すれば日本はまだまだ頑張れると考えています。


「先進的なテクノロジー」はアメリカ、中国に依存します。


ゲームやアニメにおいては日本がトップクラスです。
しかもまだまだ進化している。


そして他国が追いつけない理由がある。


長くなったので、このお話はまた別の機会にしたいと思います☆