さまざまな『世代』

2022.9.30

さまざまな『世代』

以前の記事、「私たちが受けてきた教育は正しかったのか?」で、

日本において『少子高齢化』をはじめとする様々な社会問題を理解するために、避けて通れないのが【ベビーブーム】だと書きました。

戦後に起こった異常とも言える【ベビーブーム】は、


▶︎第一次ベビーブーム  :1947年〜1949年
▶︎第二次ベビーブーム  :1971年〜1974年


と続きましたが、


第三次ベビーブームが起こるべきだった時代は、


・バブル崩壊
・阪神・淡路大震災
・就職氷河期


などがあったために振るわず、少子化の一途をたどっています。


この『1995年〜1999年』

▶︎第3次ベビーブームが起こるべきだった時代


には、他にも様々なことが起こっているので、注目して頂ければ幸いです。


『詰め込み教育世代』

さて、戦後の【ベビーブーム】により発展した『教育産業』は、手探りで行われたために怪しく、問題があったとも書きました。

・受験戦争
・学歴社会(資格、免許)
・スパルタ教育

これは『詰め込み教育』と呼ばれ、

校内暴力、非行、いじめ、不登校、落ちこぼれ、自殺など、

数々の社会問題が起こり、それを緩めた『ゆとり教育』へと変化していきます。


今日はこの「ゆとり世代」についてと、

乱立する世代カテゴリー(世代カテゴライズ)について書きたいと思います。


『ゆとり教育について』

まず「ゆとり教育」とは、2002年~2011年に行われた義務教育のことです。

「バブル景気と共に始まり、バブル崩壊で終わった」と言われており、およそ10年間続きました。


そもそも「ゆとり」とは、
前述の「詰め込み」に多くの問題があったために対比して付けられたネーミングであり、

詰め込み世代がゆとり世代に対して、
「ゆとり世代が!!」と吐き捨てるのは大きな間違いなのである(笑)

もし言われたら「この詰め込み世代が!!」と返してやっても良いが、そんな事もしないぐらいゆとりがあるのがこの世代なのかもしれませんね。


残念ながらこの「ゆとり教育」にも問題があり、さらには「脱ゆとり教育」へと続いていくわけですが、、


次では「ゆとり世代」についてもう少し書きます。

 



『ゆとり世代とは』


以下、Wikipediaからの抜粋です。
(読み飛ばして頂いても結構です。)



■ゆとり世代とは

2002年~2011年の間に義務教育を受けた世代。
(平成14年〜平成23年)


▶︎誕生日で言うと、

1987年4月2日生まれ〜2004年4月1日生まれ

(昭和62年〜平成16年)


▶︎2022年現在の年齢で、

おおよそで18歳〜35歳


実施期間が約10年間ではあっても、
少しでも関わっている世代が『17年間』に渡るため、意外と範囲が広く、今の「働く若者」のほとんどが当てはまるのです。


 

■ゆとり教育の内容は?


◇特色:各教科の指導内容大幅精選と思い切った授業時間削減。

「詰め込み教育」と言われる知識量偏重型の教育方針の是正。

思考力を鍛える学習に重きを置いた経験重視型の教育方針をもって、学習時間と内容を減らしてゆとりある学校を目指した。


・週休2日制
・「多種多様な経験をして人間性を豊かにする"ゆとり"を大切にする」



◇問題点1:学力の低下


危機感を持った家庭では子どもを私立の一貫校へ進学させるケースが増え、『教育の二極化』という問題も生まれた。

2011年以降は「脱ゆとり教育」を掲げた教育を実施。
現在も学習内容は詰め込み教育時代の水準には戻っていない。 




◇問題点2:ストレス耐性の無さ



競争を意識せずに個々を大切に育む教育が行われたのでストレスに弱く、注意されただけで休んだり、辞めてしまったりするケースも。


無断欠勤や早退なども、このストレス耐性の無さが原因。
特徴として「失敗を恐れる」「指示待ち」「プライベートを優先する」




『脱ゆとり教育へ』


これまでの流れを簡単に書くと下記のようになります。


詰め込み教育 ▶︎ 落ちこぼれ 

ゆとり教育 ▶︎ 学力低下 


そして 「脱ゆとり教育」へ


◆脱ゆとり教育

2008年には、今までの内容を縮小させていた流れとは逆に、内容を増加させた学習指導要領案が告示され、

2011年〜2013年に完全に施行された。

マスコミは、この改定された教育のことを「脱ゆとり教育」と称している。


こう書くと「詰め込み」も「ゆとり世代」も、
「脱ゆとり世代」に劣っているかのように感じてしまいますが、そうではありませんね。。


例えば、
今の「コロナ世代」は修学旅行どころか学生生活もままにならず、これからもいざ戦争が起きてしまえば疎開なんてことも有り得るのでしょう。。


結局のところ、
学生自身や教育者の努力なんて虚しく、すべてはその時代の「大きな波」次第ということなのかもしれません。

 

 




『世代カテゴリー(世代カテゴライズ)』




詰め込み世代、ゆとり世代、脱ゆとり世代、コロナ世代、、

他にも名付けられた世代が存在します。


人間を簡単に分類できるものでもないのですが、、

下記にまとめましたので参考にしてください。






■さとり世代(俗語)

 

特徴:
「欲がない」と言われている世代。
「夢や希望を持たなくても今が安定していればいい」という考え方。


物欲にこだわる煩悩から解脱し、社会の厳しい現実により悟りを開いているように見えたため、この名で呼ばれた。


世代の明確な定義はないが、
一般的に1987年(昭和62年)から2004年(平成16年)生まれの人のことを指す。


1980年前後(1977年4月2日〜1987年4月1日生まれ)から
2004年以降(2004年4月2日〜2013年4月1日生まれ)の世代を含める場合もある。
また、ゆとり世代とも一部重複する。


本やメディアから広まり、2013年の新語・流行語大賞にノミネートされた。

****************

ちなみに、『サトラレ』は、佐藤マコトによる日本の漫画。


作品中にはサトラレの思考を感知できない「サトレズ」という体質の人間や、自分をサトラレと思い込んでノイローゼになる人間も存在する。


・2001年映画化(監督:本広克行、出演:安藤政信、鈴木京香)

・2002年テレビドラマ化(主演:鶴田真由、オダギリジョー) 



■キラキラネーム世代(俗語)


1990年代半ば〜
伝統的でない当て字、外国人名、創作物の登場人物名などを用いた奇抜な名前の総称。



親の自己満足・教養の無さが露呈すると言われた。

・2000年代にはインターネットスラングとして「DQNネーム」
・2010年代以降にマスメディアでは批判的な意味を薄めた「キラキラネーム」が新たに造語された。


<第3次ベビーブームが起こるべきだった時代>
第1次、第2次ベビーブームで「ありふれた名前」が嫌われる傾向に。
少子化傾向に気づかずに「珍しい名前でなければ目立たない」と考えたと推測される。

 



■コロナ世代(学生)


・2019年12月時点で学生(義務教育)であった世代はすべてこれに当たると言える。


■コロナ世代(就職活動)

・就職難、不景気で第二の就職氷河期世代
・2020年度で卒業予定(2021年度の新卒)の学生

・新型コロナウイルスの影響で、各企業が2021年/令和3年度入社の新卒採用を一時ストップする動きがあった。

(コロナショック・コロナ倒産・コロナ入社と呼ばれる不景気・就職難が直撃)


□新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)
2019年12月初旬に中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてからわずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となった。




■Z世代 

ジェネレーションZ(英: the generation Z)

世界各国では、
1990年代中盤から2000年代終盤、または2010年代序盤までに生まれた世代。


日本では、
1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災後から
2011年(平成23年)の東日本大震災までに生まれた世代、とされる。


(年代に関しては流動的)


生まれながらにして【デジタルネイティブ】である初の世代で、

・デジタル機器やインターネットが当たり前のように存在
・パソコンよりもスマートフォンを日常的に使いこなす「スマホ世代」
・ビデオ通話サービスのZoomを多用することから「Zoomers(ズーマーズ)」とも呼ばれる。
・Web 2.0(SNS)を当たり前のように享受し、情報発信力に長けているため数多くのインフルエンサーが登場している。



コロナ禍においては、
義務教育と高等教育の両方で遠隔教育(オンライン授業)を受けた最初の世代。

2021年のユーキャン「新語・流行語大賞」のトップ10に選出された。



<第3次ベビーブームが起こるべきだった時代>
少子化傾向に入り、1人1台デジタル機器が与えられた世代。
当時の親世代は充実したネットコンテンツに夢中になり、婚期が遅れた可能性も否めない。



▶︎世界では
2020年時点で世界人口の『約3分の1』を占め、ミレニアル世代を上回る。


▶︎日本では※
人口は1752万人で総人口の『約7分の1弱』(約13.9%)と少なく、少子高齢化が深刻なことがわかります。


※Z世代を1995年(平成7年)4月2日〜2011年(平成23年)4月1日生まれと定義した場合。

 


以上、
様々な「世代」が存在しますが、良い悪いの判断などできるものではありません。

答えは生涯を終えるときにわかるのかもしれませんが、わかったところで変えようもありません。

結局のところ、
その時代の波には逆らえないのでしょう。